食道がんとは
食道は、内側から外側に向かって4つの層で構成されています。粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜です。食道がんは、通常、粘膜の表面を構成している上皮から発生します。食道の粘膜上皮は扁平上皮で構成されているため、食道がんのほとんどは扁平上皮がんということになります。
食道の扁平上皮から発生したがんは、粘膜下層に潜り込み、固有筋層を破り、最後の壁である外膜を突き破って、その後周辺にある気管や大動脈、心臓、肺などに広がっていきます。
食道の層には、血管やリンパ管が豊富にあります。また、血管の外にも血管は豊富に張り巡らしています。がんは血管に入り込むと、血液の流れに乗り、遠隔転移をします。比較的転移し易い臓器は、肝臓、肺、そして骨などです。他方、リンパ管に入り込むと、リンパ液の流れに乗って、周辺のリンパ節にたどり着き、そこで大きくなっていきます。リンパ節転移です。少し離れた、お腹や首にあるリンパ節もがんの転移の対象となります。
日本では、食道がんは、通常、粘膜の上皮である扁平上皮からがんができるのですが、欧米では、腺がんが増えているようです。腺がんは、腺上皮にできるがんで、胃がんなどがその代表です。日本も食生活が欧米に近似してきているため、今後は腺がんが増えていくことが予想されます。

