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食道がんの症状

食べ物を飲み込んだときに胸辺りがちくちくしたり、しみたりする感覚がある場合、これは食道がんの初期症状である可能性があります。がんがもう少し進行すると、この症状はなくなります。大切なことは、胸の不快感がある、食道がんの初期の段階で、検査に行くことです。内視鏡検査で対応します。

胸のしみる感じがなくなった後、今度は食べ物を飲み込んだときに、つかえる感じが出てきます。これは食道がんが少し大きくなっている証拠です。さらに、食道がんが進行すると、食道自体を塞ぐことになり、食べ物はおろか、水や唾液さえ通らなくなります。

他方、食道がんの症状として、一般のがんの兆候である、体重の減少が上げられます。特に、食道がんでは、食べ物自体が通りにくくなることで、結局、量を食べなくなることで栄養不足となりがちで、それが体重の減少に拍車をかけます。3ヵ月に5〜6kg程度の体重の減少がみられる場合には検査にいく必要があります。
食道の表面の上皮である扁平上皮にできたがんは、食道の壁を構成する4つの壁、粘膜、粘膜下層、固有筋層、外層と、壁の内側から外側に向かって進行していきますが、その外には肺や背骨、大動脈などがあります。ここにがんが進んでいくと、痛みが出てきます。胸の奥や背中の痛みは、進行した食道がんの症状です。また、気管や気管支、肺にがんが進行すると、食べ物を飲み込む際にひどい咳が出たりします。咳いたときに、痰に血が混じることもあります。食道のすぐわきには、声を出すことに関連した神経が通っていますが、ここががんに侵食されると、声帯調節がうまく働かなくなって声がかすれてきます。

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食道がん

食道は、内側から外側に向かって4つの層で構成されています。粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜です。食道がんは、通常、粘膜の表面を構成している上皮から発生します。食道の粘膜上皮は扁平上皮で構成されているため、食道がんのほとんどは扁平上皮がんということになります。

食道の扁平上皮から発生したがんは、粘膜下層に潜り込み、固有筋層を破り、最後の壁である外膜を突き破って、その後周辺にある気管や大動脈、心臓、肺などに広がっていきます。

食道の層には、血管やリンパ管が豊富にあります。また、血管の外にも血管は豊富に張り巡らしています。がんは血管に入り込むと、血液の流れに乗り、遠隔転移をします。比較的転移し易い臓器は、肝臓、肺、そして骨などです。他方、リンパ管に入り込むと、リンパ液の流れに乗って、周辺のリンパ節にたどり着き、そこで大きくなっていきます。リンパ節転移です。少し離れた、お腹や首にあるリンパ節もがんの転移の対象となります。

日本では、食道がんは、通常、粘膜の上皮である扁平上皮からがんができるのですが、欧米では、腺がんが増えているようです。腺がんは、腺上皮にできるがんで、胃がんなどがその代表です。日本も食生活が欧米に近似してきているため、今後は腺がんが増えていくことが予想されます。

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