免疫療法の種類
免疫療法には、自らの免疫を高めて、それでもってがん細胞に攻撃をしかけるという側面があるので、免疫療法自体もいきおい種々雑多なものにならざるを得ません。というのも、免疫力を高めるという点で免疫療法をとらえる限り、医学的に証明されていない代替療法までも含まざるを得ないからです。
すなわち、がんの発症や治癒には、自己の免疫機能が大きく関与していることを重要視し、何らかの方法によってその免疫機能を高めることで、がんの治癒を目指す治療法が、免疫療法の定義であるため、とにかく免疫を高める可能性のある方法ならば、どんなものでも、この免疫療法の定義に含まれてしまうのです。
また、近代医学の中で行われている免疫療法自体も、インターフェロン、クレスチン、丸山ワクチン、蓮見ワクチンなど多種多様です。なお、このうち、日本で最も売れた抗がん剤とされるクレスチンは、サルノコシカケ科のカワラタケというキノコの菌糸体から抽出した多糖体を有効成分とした経口抗がん剤です。臨床の現場では、抗がん効果はないが逆に副作用もないため、外来で使えて便利というのが医師の使用理由でした。そのため発売当初から疑問がもたれた経口薬でした。その後、再評価の結果、抗がん剤の地位から退いて、抗がん剤の補助としての使用に限定されることになりました。

