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食道がんの治療法‐化学放射線療法

食道がんに対しては、放射線単独療法や化学療法を単独で用いるよりも、放射線療法と化学療法を同時に併用して使う方が効果があることが分かっています。この療法を、化学放射線療法と呼んでいます。化学放射線療法は目的によってさらに2つに分かれます。この療法を用いて完治を目的とするのが、根治的化学放射線療法と呼ばれるものです。

この療法が使えるのは、食道がんの広がりの範囲が、放射線の照射範囲内にあることが必要です。手術不能でなくても手術が嫌な場合も対象になります。また、手術による合併症が予想される場合にも適応になります。もちろん、手術不能な場合、例えば気管や大動脈に食道がんが進行した場合などにも、根治的化学放射線療法が適応となります。身体の状態によっては、化学療法が難しい場合もありますが、その場合には放射線療法だけが使われます。他方、がんの遠隔転移で、化学放射線療法が根治的には利用できない場合には、化学放射線療法をがんがもたらす不都合の緩和治療として用いられます。緩和的化学放射線療法と呼ばれています。

ところで、化学放射線療法にも副作用が当然のことながらあります。食欲不振、口内炎、食道炎、白血球の減少などが副作用として上げられます。

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食道がん

食道は、内側から外側に向かって4つの層で構成されています。粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜です。食道がんは、通常、粘膜の表面を構成している上皮から発生します。食道の粘膜上皮は扁平上皮で構成されているため、食道がんのほとんどは扁平上皮がんということになります。

食道の扁平上皮から発生したがんは、粘膜下層に潜り込み、固有筋層を破り、最後の壁である外膜を突き破って、その後周辺にある気管や大動脈、心臓、肺などに広がっていきます。

食道の層には、血管やリンパ管が豊富にあります。また、血管の外にも血管は豊富に張り巡らしています。がんは血管に入り込むと、血液の流れに乗り、遠隔転移をします。比較的転移し易い臓器は、肝臓、肺、そして骨などです。他方、リンパ管に入り込むと、リンパ液の流れに乗って、周辺のリンパ節にたどり着き、そこで大きくなっていきます。リンパ節転移です。少し離れた、お腹や首にあるリンパ節もがんの転移の対象となります。

日本では、食道がんは、通常、粘膜の上皮である扁平上皮からがんができるのですが、欧米では、腺がんが増えているようです。腺がんは、腺上皮にできるがんで、胃がんなどがその代表です。日本も食生活が欧米に近似してきているため、今後は腺がんが増えていくことが予想されます。

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