Top >  免疫療法 >  免疫療法とQOL

免疫療法とQOL

QOL(Quality of Life)は、「生活の質」と訳され、現在ではさまざま病気、特に重篤な病気を問題にする場合に出てくる用語です。当然のことながら、重篤な病気の代表格たるがんにも、この用語は頻繁に使われています。ところで、QOLが問題とされる場合には、その背後に、三大療法である外科的療法、放射線療法および化学療法に対する反省が含まれています。

これらの療法を用いた場合には、程度の差こそあれ、必ず後遺症的なものが残るからです。ひどい場合には、これらの療法を使ったため、人間らしい生活ができにくい状態になり、生きていくこと自体がつらく苦しいものになる可能性があるのです。万一のことを考えた全摘手術よりも、乳房温存療法や一部摘出手術、内視鏡や腹腔鏡手術を利用してできるだけ治療範囲を狭く特定する考えが出てきた背景にも、QOLを少しでも高めようとする発想があったのです。
そして、身体の内外に傷を残さない免疫療法は、QOLを高める究極の治療法といっても過言ではないでしょう。免疫療法は現在のところまだがんに対して一般的な有効性をもっているとは言い難い状況にあります。QOLとの関係からいえば、がん治療法の新たな展望は、ひとつ今後の免疫療法の状況いかんにかかっています。

スポンサード リンク

         

免疫療法

人間の体には、本来自分の一部でないものを排除する機能が備わっています。細菌や微生物、異物など自分の一部ではないものは攻撃や排除の対象になるのです。攻撃や排除に関しては、まず大して攻撃能力や排除能力のない第1次部隊が動員され、それで駆逐できない場合には、強力部隊が第2次部隊として出動することになっています。第1次部隊のことを、生体防御機能といい、他方、第2次部隊のことを免疫機能と呼びます。

ところで、がん細胞は、私たちの体の正常細胞が変化したものですから、本来、自分の一部であるはずです。従って、がん細胞に対しては、生体防御機能や免疫機能は発現しないように思えます。しかし、免疫機能の発現などは、細胞を目で見て、それが仲間かどうか(自分の一部かどうか)を判断するのではなく、当の細胞の表面にある特殊な型(これをレセプタと呼んでいます)で、自分の一部かどうかを判断しているのです。そして、がん細胞の表面にも正常細胞にはない特殊の型が作られています。そこで、免疫ががん細胞にも反応することになるのです。

免疫療法、これががんの治療法の第4の選択肢としてクローズアップされて久しい。がんの三大治療法といえば手術、放射線及び抗がん剤を使った療法を指しますが、これらはいずれも外部からの人為的な治療です。これに対して、免疫療法は、私たちの本来持つ機能を補助したり、体内にある物質と化学的に同じ組成のものを外部から投与するものです。免疫療法が身体に比較的優しい療法といわれるのはそのためです。

関連エントリー

免疫療法の種類 種々の免疫療法を前にして 過大評価される免疫療法 BRM療法剤の種類 免疫療法はがんに有効か 免疫療法の今後 免疫療法とQOL 免疫療法の将来性 がん免疫療法の療法別解説


スポンサードリンク

更新履歴

クッキーとwebビーコン利用に関して スピード相互リンク スピード相互リンク スピード相互リンク スピード相互リンク