膵臓がんの症状
膵臓がんには、初期症状というものがほとんどありません。膵臓がんがたまたま見つかった人の、病院に検査を求めに来た理由を見ると、お腹や背中が重苦しい感じがする、何となくお腹の調子が悪い、食欲が落ちた、体重が落ちたなどのように、まさか膵臓がんが発症していることを疑わせるような兆候とは言いにくいものが並びます。
敢えて膵臓がんを疑わせる兆候と見られるものを上げてみると、1つには、黄疸があります。膵臓内には、網のように巡らす細い膵管という管が走っています。それらの細管が集まってくる主膵管というところが、膵臓内にありますが、その部分には、肝臓から伸びる総胆管という管が合流しています。総胆管を流れているのが、消化液の1つ胆汁です。胆汁と、膵臓内で作られた消化液である膵液は、こうして膵臓の中で合流して、十二指腸に放出される仕組みになっています。ところで、目の白い箇所や身体が黄色くなる症状として知られる、黄疸。その発症原因の1つが、膵臓がんです。膵臓の一方、総胆管が膵臓内に入り込んで膵液と合流する付近にがんができた場合、胆汁の流れがせき止められることになって、それが黄疸として現れてくるのです。ただし、黄疸から疑われるものは、通常、胆石や肝炎などでしょう。黄疸以外の膵臓がんを疑わせるものに、糖尿病や不安定な血糖値が上げられます。これは膵臓が血糖を調整するホルモンを作る臓器であることに関係しています。

