膵臓がん-膵内分泌腫瘍の種類と治療
膵内分泌腫瘍には、ホルモンを産生する症候性腫瘍と、ホルモンを産生しない無症候性腫瘍があります。症候性腫瘍の場合、産生するホルモンによって固有の症状が出てくることになります。インスリノーマは、インスリンを産生する腫瘍で、低血糖症状を起こします。この場合には、食事で回復できます。ガストリノーマは、ガストリンという胃散の分泌を促進するホルモンで、腹痛や胸やけの原因となります。VIP産生腺腫は、VIPを産生することで、1日3リットル以上もの下痢を起こさせます。他方、無症候性腫瘍は、ホルモンを産生しないので、ホルモン固有の症状は出ません。黄疸や腹痛などの症状が、無症候性腫瘍では出ることが知られています。
症候性腫瘍のうち、インスリノーマは90%近くが良性で、他方、その他の症候性腫瘍は50%以上が悪性だとされています。無症候性腫瘍は、50%が良性だとされています。
膵内分泌腫瘍の治療は、外科的療法と内科的療法があります。比較的小さいものやインスリノーマでは、リンパ節まで取り去ることはしません。したがって、機能を残す温存療法を使います。その他の症候性腫瘍の場合には、ホルモンの過剰分泌のために体が衰弱している場合には、当該ホルモンを抑制する治療をしてから、手術をします。一方、内科的療法には、腫瘍が過剰に生成したホルモンを抑制する薬剤を使う場合、そして抗がん剤を使う場合に分類されています。

